こんにちは。こーだいです。
この記事を読んでいる方で以下に該当する方はいらっしゃいますか?
- 英語はあまり得意じゃないけどビジネスで使わないといけない!
- これから英語を使った業務が増えてくるけど不安
- 英語で仕事?かっこいいなぁ(←過去の私です笑)
そんな人のために、本記事ではTOEICの点数を伸ばす英語学習ではなく、実際に仕事でつかう英語の習得についてまとめました。
(TOEICで高得点でも電話会議になるとだんまりの人は意外と多い)
僕は現在IT部門で英語を使って仕事をしている会社員です。
英語を使う業務として、
- 週2,3回、海外とオンライン会議(主にアメリカ)
- 世界各国のメンバーと毎日英語でメールのやり取り
- 英語で資料作成
などを主にやっております。
僕自身は、大学時に半年間のセブ留学等を経験して、現在TOEIC895点保持しています。
その後帰国、翌年にグローバルに事業を展開しているメーカーに入社しました。
仕事で英語を使う中で、ビジネス英語とTOEIC英語は根本的に違う!ということに気が付きました。というのも僕よりTOEICの点数が低い人(TOEIC600以下)で英語を使って高いパフォーマンスを出している人が近くにいたからです。英語力は勝っているはずなのにビジネス英語に関しては負けている・・・とても悔しかったです。
なぜ英語力がそこまで高くなくてもビジネス英語はできるのか、僕なりにかなり分析をしました。
Try & Errorを繰り返しながらビジネス英語とは何か?と問い続けました。
その結果、ビジネス英会話のコツを自分なりにつかむことができたので、ビジネス英語に悩む多くの人にシェアしたいと思い、ちょっと真面目に記事にしてみました笑
なぜTOEIC600以下向けなのか
本質的な英語力向上にはかなりの時間を要します。
現在TOEIC600以下の英語力をビジネストップレベルまで引き上げるには約1,000時間の学習が必要ともいわれています。ビジネス英語はコツさえつかむことができればある程度仕事ができます。
今回はそのコツを知って、今ある英語力を少しずつ高めながらビジネス英語を駆使する方法を伝えるということで語学力初~中級者向けに書いてみました。
テストスコアではなく、使える英語を習得したいというビジネスマン、ぜひ役立ててください。
注)この記事を読んだだけで英語の力は伸びません。この記事では僕が実践したビジネス英語のコツを共有しますので、ぜひ自分の学習に役立ててみてください。
7つのポイント
以下、ビジネス英語の学習の7つのポイントをまとめているのでご覧ください
その1.ビジネス英語を攻略するにはまず自分の業務を知る
英語ができれば仕事ができると思っているあなた、そんなことはありません。
英語ができても仕事ができない人も中にはいます。英語は得意なのになかなか業務がスムーズに進まない人の特徴は英語以外のところに問題があります。
それはビジネス知識(業務知識)です。
いまこの教材を読んでいるみなさん、みなさんは自分の業務をきちんと日本語で説明できますか?
普段日本語を使った業務でストレスなくコミュニケーションはとれていますか?言語に関係なく、自分のよく知らない事は基本的に理解できません。(想像することは可能ですが)日本語であれば、何となくという感覚でわかったつもりになりますが、英語の場合そもそもの言語のニュアンスをつかむことが至難の業であるためわかったつもりになることはほとんどありません。
つまりは、理解するところまできちんと会話の中で完結させる必要があるということです。英語に不安があるビジネスマンはまず自分の業務内容をきちんと体系立てて整理しましょう。英語ができれば仕事ができる!絶対にそんなことはありません。
会社に所属していると、社内独特の業務ルールが確立されていることも多々あります。
そのような環境で仕事をされている方は、自分の業務が通常どのような業務フローで行われているのかということも把握しておきましょう。
ビジネスのBig Pictureが想像できていると、細かいところに対する想像力が高まります。
その2.自分の業務で使う英単語を網羅する
業務を理解できると、自分の使用する単語がそこまで多くないことに気づくかと思います。
まずは自分がよく使うと思われる単語をピックアップし集中して暗記しましょう
よく使う単語を暗記すると、文中で出てきたときにその単語から文脈を理解することもできるようになります。自分のよく利用する用語の場合は、自分の経験、体験に紐づいた単語学習を進めることができるので、より効率的に単語を覚えることができます。また、自分の業務範囲の単語を学ぶので、スピーディに使える英語力を高めることができます。
その3.伝えたいことをシンプルかつロジカルにする
単語を覚えたらその次は、自分の伝えたいことをシンプルにしましょう。
日本語で仕事はできる。
そこそこ英単語も覚えている。
そんな状態の人で、なかなか英語を使ってスムーズにコミュニケーションが取れない。そんな人によくあるケースが、日本語をそのまま英語にしてしまっているケースです。
ちょっと本筋からぶれますが、アメリカの文化人類学者エドワード.T.ホールが言語の識別方法に関して唱えた「ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化」というものをご存知でしょうか?
コミュニケーションスタイルの特徴が述べられており、日本語と英語、そもそもの言語、文化の違いについて述べられています。ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の特徴については下記内容をご覧ください。
ハイコンテクスト文化
- 聞き手の能力を期待するあまり下記のような傾向があります。
- 直接的表現より単純表現や凝った描写を好む
- 曖昧な表現を好む
- 多く話さない
- 論理的飛躍が許される
- 質疑応答の直接性を重要視しない
ローコンテクスト文化
- 話し手の責任が重いため下記のような傾向があります。
- 直接的で解りやすい表現を好む
- 言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す
- 単純でシンプルな理論を好む
- 明示的な表現を好む
- 寡黙であることを評価しない
- 論理的飛躍を好まない
- 質疑応答では直接的に答える
上記の2つの文化を見比べて皆さんは何を感じましたか?
端的に言うと、
日本:ハイコンテクスト文化
欧米:ローコンテクスト文化
と考えることが可能です。英語圏の人の文化と日本人の文化の背景はそもそも大きく異なっています。よって、表現の方法も大きく異なります。
日本には阿吽の呼吸という言葉があるように、多くを言わず、直接言わず、察して行動するという文化があります。どうしても間接的な表現が多く、聞き手が受けた情報から情報を推測しなければならないケースが多く見られます。
一方で英語はダイレクトに伝えたいことを伝える傾向にあります。聞き手にダイレクトに理解できる内容、文脈で話、伝える側に大きな責任があると考えています。
ビジネスにおいては日本のハイコンテクスト文化は大きな問題になります。相手が見知った相手であれば問題がない可能性もありますが、日本語をそのまま英訳すると、相手に全く意味が通じないこともあります。冗長な文章はやめてどんどんシンプルにしましょう。
Yes/No問われている質問に対しては必ず初めにYes/Noを明記しましょう。
Yes/No, because…という流れで文章を作ると相手は理解しやすいです。日本人でよくありがちなのが、結論を述べずに話を始めるというもの。グダグダよくわからないことを話すのをやめてまずは結論を述べて話の大枠を決めてあげましょう。(本来日本語でもそうあるべきです)
その4.英語を話さなくても伝わるコミュニケーションを身に着ける
英語苦手な皆さん、英語が苦手なら最小限の英語で伝えたいことを伝えましょう。英語はコミュニケーションをとるためのツールです。そう、あくまでツールなのです。根本には何かを相手に理解してもらう必要がビジネスのシーンでは多くあります。相手に何かを理解してもらうために必要なツールは英語だけとは限りません。
ビジネスツールとしてパワーポイント等のプレゼン資料を活用しましょう。
プレゼン資料において大切なのは絵を用いた表現。
文字がだらだらと書かれた資料は日本語でも読みたくありません。必要最低限の英語を記載して、残りは絵で伝える工夫をしてみましょう。ビジネスであれば業務プロセスの流れや、やってほしいことを視覚的に伝えることが可能だと思います。資料の作成に手間はかかるものの、あとから伝え漏れがあったなんてことを考えると結局一番効率的に伝えたいことを相手に伝えられます。
英語が得意な人は資料なんてなくても伝えることができるかもしれませんが、苦手な人はきちんと用意をしましょう。
僕の周りには英語ができないのに適当に資料を作成して海外の方とミーティングをしている人が若干います。(見ていて悲しい)
そういう人の説明は聞くに堪えないです。全体像もわからないし、英語もわからない、頑張って理解しようとして質問してきても肝心の担当者は英語の聞き取りができずまともに回答できない。そんなことを繰り返していると、信頼関係なんて一ミリも生まれません。
英語が難しいならそれ以外で伝える熱意を相手に届けましょう。
その5.自分の伝えたいことを伝えるためのフレーズをつくる
これはメール、オンラインミーティングどちらでも使えるテクニックです。話の始まりや終わり、説明の間に差し込む言葉を用意しましょう。
例:
I’m going to share A with you (これからAをあなたに共有します)
Let’s move on next topic(次のトピックに進みます)
Thank you for joining this meeting(会議に参加してくれてありがとう)
簡単ではありますが、このようなフレーズはいちいち調べずともパッと伝えられるよう覚えておきましょう。いわゆる定型文ですが、このようなフレーズを増やしていくことで、スムーズに話を進めることができます。また、ビジネスの定型文を覚えておくことで、フォーマルな英語を話しているように聞こえます。
英語ができない人はいきなり本筋に話が飛んで話をすることがよくあります。冷静に考えて、話の前段、話題の変換、終わりの言葉くらいは日本語の会議でも必要ですよね?英語わからないからといって導入部分をおろそかにするのはやめましょう。相手が驚きます。
その6.ひたすら独り言をつぶやく
これはスムーズに英語を話すための練習です。
自分が伝えたかったけど伝えられなかったことなどを書き出して、自分の口で発してみましょう。
最初は書いた文章を読むから初めてもいいですが、通勤時間などを利用して、何も見ずにぶつぶつつぶやいてみましょう。日本人は英語を中学から学んでいますが、圧倒的にアウトプットが足りていません。なんでもいいのでひたすら英語でつぶやきましょう。
今英語を普段話すことがないという人は、自分のよく使う日本語を英語に変換してそれを繰り返しつぶやきましょう。
その7.実際に英語でのコミュニケーションの機会を増やす
最後に、実際にたくさん英語でコミュニケーションをとりましょう。
最近は格安オンライン英会話、駅前留学、英会話カフェ等、英語を学習したい人向けのサービスが豊富です。英語はしゃべってなんぼです。
前項でも話しましたが、日本人は英語のアウトプットが不足しています。アウトプットが少ないため、英語を話す習慣がなく、そもそも話すことを躊躇する人がとても多いです。
自分の英語が間違っているかもと思うがゆえに話ができない人はかなり多いです。どんどん話をして恥じらいをなくし、がんがん英語力アップしていきましょう。
終わりに
かなりごり押しなことを羅列していきましたが、ここまで実際に僕がビジネス英語を習得するために取り組んできたこと、マインドをまとめました。最後のほうは英会話の為のトレーニングだったりするのですが笑
英語学習ってゴールがないので続けるのはかなり苦労します。ですので、今回僕がお伝えしたことを実践して、小さな一歩をまず踏み出してみましょう。実際に行動を起こすと、今の自分に何が足りないのかということが具体的に見えてきます。その課題を一つひとつ乗り越えていくことで身をもって英語の習得を感じることができます。
今日初めて明日完璧!なんてことは絶対にありません。ただ、何もない状態よりは、ちょっとでもマインドや知識を高めてトレーニングに臨みましょう。それだけでだいぶとっかかりが楽になります。
たくさん挑戦して、たくさん学んで、楽しいビジネス英会話ライフをみんなで目指しましょう!(僕もまだまだ頑張ります。)
Life is an adventure…
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